まほうのクローバー

(一) 森へ
ある王国に、マーリンという魔術師がいた。ある日、騎士たちを ひろばにあつめていった。「きょうから七日目の朝、ここから十二の丘をこえた みわくの森に 魔法のクローバーがはえるという。あらゆることに、たくさんのしあわせをよぶ クローバーだ。森のどこにはえるか わからないが、だれか、その魔法のクローバーを さがしに行ってくれぬか」騎士たちは、ふかいためいきをついた。 「この王国よりも ずっとひろい森のなかで、たった一本のクローバーをさがすなんて…」騎士たちは、ぞろぞろと かえって行った。ひとりの 白いマントの騎士、シドをのこして。シドは、森をめざして 馬をはしらせた。その森についたのは、二日目の夜だった。 クローバーがはえるまで あと五日。
次頁→