まほうのクローバー

(二) 新しい土
よく朝、シドは 大地の王子ノームをたずねた。「今日から五日目の朝、この森のどこに 魔法のクローバーが はえるか、ごぞんじありませんか」 「こんなに古く かわいた土では、はえやしない。もう五千年も、土を入れかえたことがないのだ」 「では、土を入れかえれば よいのですね」「そうだ。なにかあたらしいものを手にするにはあたらしいことを、 みずからがしなくてはならぬ」「どこで あたらしい土を見つけられますか」「カウルズという 十二本足の小さな牛たちの国がある。そこの土ならばそだつだろう」シドはお礼をいい、 馬にのってさがしに行った。カウルズたちの国は、ゆたかな 土のかおりが立ちこめていた。 シドは、土を ふくろにつめ、馬のせにくくりつけて もちかえった。そして、かたい土を ほりかえし、あたらしい土を しきつめた。あと四日である。
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